川沿いの眺望を生かした
2階リビングのコンパクトな家

栗原市 Mさま邸

栗原市に立つMさん宅は、約27坪というコンパクトさの中に、暮らしの快適さと楽しさを最大限に詰め込んだ住まいです。南側に川が流れる緑豊かな環境にあり、その景色をいかにして暮らしの中に取り込むかを意識して設計しました。

その答えとなったのが、2階リビングの提案です。2階に生活の中心を据えることで、陽当たりや眺望を享受でき、閉塞感のない開放的な空間を実現しました。リビングのコーナーに設けた窓からは川沿いの風景を一望でき、家族が集まる場所として自然と心が和む環境を整えています。

動線計画は、暮らしのオン・オフをはっきりと分けて、2階を家族の生活空間、1階を寝室として配置。個室は必要最小限の広さに抑えつつ、広いユーティリティを2階に設けることで、洗濯や身支度などの家事がスムーズに行えるよう工夫しました。室内は、無垢の床や造作などで木をふんだんに取り入れ、シンプルながらも温かみのある空間にまとめています。

また、Mさんのご要望に沿うよう、内外装の仕上げ材や設備機器は、省エネ性が高く、メンテナンスに手間やコストがかかりにくいものをご提案しました。例えば給湯器は、ソーラーパネルで創エネした電気でお湯を沸かせる「おひさまエコキュート」を採用。できるだけ高効率で耐久性が高いものを選ぶことが、長い目でみた暮らしやすさにつながります。

全体としては「小さくても広く感じられる家」を目指し、コンパクトさを強みに変えるプランニングを徹底。結果として、安心して子育てを楽しめる住まいとなりました。川沿いの環境とともに、日々の暮らしを豊かにしてくれる家が完成したと思います。