親子の時間を心地よく包み込む
安心感があって快適な住まい
栗原市 Oさま邸
30代のOさんと70代のお父様、二世代が快適に暮らせることを最優先に設計した住まいです。お父様の年齢や暮らし方を考慮して、生活に必要な要素は1階に盛り込み、お父様が日々過ごす自室やリビングは日当たりの良い南側に配置。自室の近くにトイレをレイアウトするなど、バリアフリーとシンプルな生活動線を意識しました。
一方、Oさんの書斎兼趣味室は北側の玄関そばに計画。仕事や趣味に没頭できるよう、照明や防音を丁寧に計画しています。リビングは南向きの窓から光を採り込んで視線が抜ける設計とし、外とのつながりを感じながらも、心地よく過ごせる開放感を演出。床にはクリ材の無垢フローリングを用い、白を基調とした空間に青系のアクセントカラーを効かせて、明るく爽やかな雰囲気でまとめました。
Oさん宅は外観にもこだわりました。外壁は落ち着いたブラウンで統一し、玄関ポーチの通り土間には古材の柱を取り入れて、意匠に個性を持たせています。屋根付きのカーポートから玄関まで雨に濡れずに移動できるよう、動線も工夫しました。
性能面では断熱・気密性を高め、リビングのエアコン1台で家全体を快適に保てる省エネ性を確保。冬の寒さや夏の暑さを和らげ、光熱費の負担軽減にもつながっています。親子それぞれのこだわりや価値観を詰め込み、暮らしやすさとデザイン性、性能のバランスを大切にしながら、長く安心して快適に暮らせる住まいを実現しました。

ブラウン系でまとめられた外観が温かみを感じさせるOさん宅。角地の変形敷地を巧みに利用して建てられている

Oさんが希望した通り土間とカーポートを一体化。雨の日でも濡れることなく車と家を移動できる

カーポートには耐久性の高い天然木の外壁材を使用。素朴な風合いがOさん好みの古民家風の佇まいを演出する

どこかに古材を使いたかったというOさん。自分で探して購入し、支給した古材を通り土間の飾り柱として取り入れた

玄関ドアには断熱・気密性に優れた木製の断熱ドアを採用。開け閉めするときのドアの重みに気密性の高さを実感しているそう

クリ材の無垢床に白壁でナチュラルにまとめられたダイニング・キッチン。背面収納の風合いが美しいタイル壁が空間を彩る。右奥の水色は収納を隠すロールスクリーン

階段前からリビング方向を望む。シナベニヤを張った勾配天井が面積以上の広がりをもたらしてくれる

階段を中心にダイニング・キッチンから水まわりへつながる回遊動線が、移動距離も最小限にして暮らしやすさを支える

親戚や友人が集まってもゆったりと過ごせるリビング。1台のエアコンで春夏秋冬快適な空間を叶えている

女性の設計士によって使い勝手が検討されたキッチン。コンロは中華鍋を振りたいOさんに嬉しいガスと高齢の父でも安心な電気のハイブリッドタイプを採用

物干し場を兼ねた2階ホール。ウォークインクローゼットとOさんの寝室も近接させた動線が効率的

手前から洗面室、洗濯室、脱衣室、浴室。それぞれの空間を仕切ることができるのは、来客時などに便利

Oさんの書斎兼趣味室。壁紙のデザインや折り上げ天井に仕込んだ間接照明など、こだわりが随所に感じられる
DATA
竣工年:2024年
坪数:約40坪
工法:木造2階建て・在来軸組工法
住宅性能:UA値 0.44
暖房機器:エアコン

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