震災時に安心と安全を実感した
強さと美しさを兼ね備えた住まい
「信頼できる地元のビルダーに依頼したい」「建てるならおしゃれで高性能な家」と希望し、ヒノケンで新築した3兄妹の兄・Iさん。しかし完成の翌年に被災。2011年の東日本大震災でこのエリアは約1mの高さまで津波が到達し、周囲の家々は床を剥がして泥を掻き出すような状態に。
ところがIさん宅は、気密性の高さが幸いして室内への浸水被害は一切なし。結果、あの非常時にも沿岸部の家族を受け入れることができました。「被災後の修繕・修理でもヒノケンのきめ細かいフォローに助けられました」と振り返ります。「また災害があってもこの家なら安心」と、大震災を経ていっそう信頼は深まりました。
プランはすっきりシンプル。スタイリッシュな外観やダイナミックな吹き抜けに加え、夏も冬も変わらない快適性が最大の魅力です。設計の際には実際の生活シーンに合わせた動線や使い勝手にこだわりました。「おかげで料理でも片付けでも、何をする時もラクに動ける」とIさんは話します。
また、「将来夫婦2人暮らしになったら1階だけで生活できるように」と主寝室は1階に配置。逆に、人やモノが増えた時は和室や2階のフリースペースを個室化したり、新たに増室できるよう設計するなど、長男のIさん宅は『実家』の役割も想定した家づくりとなっています。
ガレージと一体化した外観フォルム。雨の日も濡れずに車と行き来できるうえ、さりげなく敷地内を隠す効果も
コの字型の建物配置から生まれたプライベート空間。晴れた日にはテーブルを出して食事をすることも
玄関まわりには木製断熱ドアや板張りの外壁を用いてナチュラル感をプラス
空中階段のようなデザインが美しい吹き抜け空間。キッチン背面は大容量の収納スペース。冷蔵庫や食器棚もすべてスッキリ
LDKに隣接してフレキシブルに使える和室を配置。ダイニング・キッチンは奥さんの動きに合わせて横並びにレイアウト
DATA
竣工年:2010年12月
坪数:55坪
工法:木造2階建て・在来軸組工法
住宅性能:UA値 0.32 C値 0.2
暖房機器:パネルヒーター