ヒノケンの家は、木造在来工法。これは軸組工法とも呼ばれ、日本古来の伝統工法です。柱と梁で構造を組み、壁を配置するという工法のため、設計の自由度が高く、将来的な間取り変更にも対応しやすいというメリットがあります。柱には宮城県産のスギを使うほか、土台にはヒノキ、梁にはマツ、床にはナラやウォールナットなど、適材適所で木を使うのも、木をよく知る当社の特徴です。
木を生かした空間は、見た目や香り、肌触りによる癒やし効果が高まり、よりリラックスできます。また木材は断熱性や蓄熱性に優れるうえ、調湿効果もあるので、結露やそれによって発生するカビを防止する役割も果たしてくれます。つまり木の家は、心と身体の健康につながる住まいなのです。
ヒノケンでは、現場監督、設計担当者(建築士)、営業担当者の3者が緊密に連携を取り合い、お施主様の要望をふまえながら、スムーズに工事を進めていきます。家づくりの工程ではこの3者に加え、お施主様にもお立ち合いいただいて「着工確認」「鉄筋組完了時の基礎配筋確認」「棟上げ工事完了時の木造耐震構造確認」「竣工確認」と計4回の検査を実施。このほか独自の社内検査や竣工前の社長検査も行っています。
また、当社が手がける住まいはすべて「長期優良住宅」「耐震等級3」を取得しています。各プロセスにおける複数名での綿密な検査と、国が定める最高ランクの認定基準をクリアすることで、長く安心して暮らせる家をご提供しています。
ヒノケンの家づくりを支えているのは、協力業者さんたちによる自主運営組織「ヒノケン会」のメンバーです。大工職人は5班20人体制。そのうち3班はヒノケンの専属で、いずれも長くお付き合いいただいている熟練の大工さんたちばかりです。ほかにも屋根工事、外壁工事、サッシ工事、内装工事、電気・設備工事、水道工事、左官工事、外構工事など、家づくりに欠かせない技能を持った多彩な職人さんがこの会には名を連ねています。ヒノケンの家を熟知したプロ職人集団によって品質が担保され、お客様の安心と安全につながっています。
当社は1990(平成2)年の創業当初から、高断熱・高気密や温熱環境にこだわった家づくりに取り組んできました。その施工技術の確かさを表すエピソードがあります。当社が創業後に初めて手がけた住宅をライフスタイルの変化に合わせてリフォームすることになり、建物を調査しました。すると断熱材にはカビひとつ見当たらず、住宅性能に影響するような劣化は見られなかったのです。これにより、27年という年月を経ても、ヒノケンの家の住宅性能が維持されていたことが実証されました。長年培ってきた施工技術を生かし、安心で快適な高性能住宅をお届けしています。
ヒノケンが現在採用しているのが「HYBRID ECO工法」です。木造在来工法に充填断熱と外断熱を組み合わせた工法で、断熱材には壁面結露が起きにくいウレタンパネルを採用しています。柱と柱の間に105㎜のウレタンパネルを充填し、さらに熱の出入りが大きい柱の部分をカバーするため、40㎜のウレタンパネルで建物全体をぐるりと覆います。魔法瓶のような構造で、冬の暖かさはもちろん、暑い夏も過ごしやすく、冷暖房エネルギーを最小限に抑えながら、快適性を追求できる工法です。
高い断熱・気密性能や省エネ性能に優れる住宅設備機器の導入によって消費エネルギーを減らし、消費した量と同等以上のエネルギーを太陽光発電システム等で創り出し、余った電気をしっかりと溜めて利用するゼロエネルギー住宅は、これからの住まいづくりのゴールともいわれ、2030年には一般的な新築住宅をゼロエネルギー住宅にすることが目標とされています。当社もお客様のニーズに応え、今後の地球環境に貢献できるよう、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及に取り組んでいきます。
「HYBRID ECO工法」によるダブル断熱を採用し、創業当時から1棟ごとに気密測定を実施。断熱性を表すUA値(外皮平均熱貫流率)、気密性を表すC値(隙間相当面積)とも、宮城県の次世代省エネルギー基準をはるかに上回る数値を標準としています。
ヒノケンは1995(平成7)年、宮城県の工務店でいち早くオール電化を導入しました。当時から採用していたヒートポンプ式のエアコンやパネルヒーター、給湯器は、今や家づくりの常識といえるほど一般化しています。当社は「HYBRID ECO工法」で住宅そのものの性能を高めた上で、エネルギー効率の良い省エネ型のヒートポンプ機器を導入することで、住まい全体の消費エネルギー削減を図っています。
ヒノケンでは、自然の力を利用した環境負荷の少ないヒートポンプ式の壁掛けエアコン、床下エアコン、パネルヒーターを推奨していますが、個々のご要望や事情によってガス式や灯油式の暖房器具、薪ストーブやペレットストーブの導入にもご対応いたします。いずれの場合も建物の規模や間取り、空間デザイン、お客様の思い描くライフスタイル、ご予算など、さまざまな側面に配慮しながら、各お住まいに最適かつ効率的な温熱環境をプランニングいたします。
当社は「第一種換気システム」と「第三種換気システム」のいずれにも対応しています。第一種換気は、新鮮な外気を取り込む給気と、汚れた室内の空気を外に出す排気の両方を機械(ファン)で行うシステムです。一方、第三種換気とは、排気にのみ機械(ファン)を使用し、給気は各部屋に設けられた給気口から自然に取り込まれるシステムです。それぞれに一長一短がありますので、その説明も含め、住まう方のライフスタイルやご予算に合わせてご提案しています。
長期優良住宅は、長く安心・快適に暮らせる高品質な家の証。「劣化対策」「維持管理・更新の容易性」「維持保全計画」「耐震性」「省エネルギー対策」「居住環境への配慮」「住戸面積」「可変性」「高齢者等対策」の9つの認定基準を満たした家が認定されます。これにより家の資産価値が高まるほか、さまざまな税制面のメリットを受けることができます。ヒノケンはすべての家において、社内で手続きをして長期優良住宅の認定を取得しています。
耐震等級は、住宅品質確保促進法(品確法)によって定められている住宅性能表示制度の中の基準の一つ。その中の最も高いレベルが「耐震等級3」で、震度6強~7の大地震が起きても軽い補修程度で住み続けられる性能・耐震強度水準であるとされます。当社では、品確法よりもさらに高い安全性能レベルを誇る建築基準法にのっとった許容応力度計算を自社で行い、すべての家で耐震等級3を取得。家族の命を守る安心・安全な住まいをお届けしています。
屋根 | ガルバリウム鋼板 |
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外壁 | ガルバリウム鋼板or塗り壁 |
断熱 | 壁 /ウレタンパネル105㎜+40㎜ 基礎 /スタイロフォーム50㎜ 屋根 /ウレタン吹付250㎜ 玄関ドア/断熱ドア 窓 /トリプルガラス樹脂サッシ |
床材 | ナラ無垢フローリング |
壁・天井 | クロス・塗り壁 など |
暖房 | エアコン(壁付け・床下)、パネルヒーター、薪ストーブ・ペレットストーブ など |
換気 | 第一種換気システム・第三種換気システム |
キッチン | システムキッチン・造作キッチン |