玄関ホールに入ると、ゆったりとした幅のタイル張りの玄関土間があって、ガラス越しにウッドデッキとSさんのお住まいを囲む自然の景色が広がります！ガラス越しに切り取られた風景が、気持ちいいです。写真の右にちょこっと写り込んでいるのは、ブラケットを使って造りつけた棚ですが、お気に入りの雑貨やコレクションを並べるのに、こういうスペースがあると便利なんですよね。

大きな窓からちょっと視線を左に移すと、すぐそこにリビングが見えます。仕切り壁はありません。このあたりは、お施主さまによってお好みがあるかと思いますが、このお宅は「内と外がオープンにつながること」を強く意識してプランニングしておりますので、玄関土間とLDKの段差で空間を緩やかに仕切っています。

そしてこちらがメイン空間のLDKです。（どーん！！）2方向に土間が伸び、リビングの上は大きな吹き抜け。土地条件から南北2方向に窓を設けることができたので、その分、外の光でLDKは明るく、風通しも良いんです。ご家族の笑顔からも、心地よさが伝わってきますね。リビングの床はパインの無垢材仕上げ。無垢材は感触が柔らかくて足ざわりがいいので、おすすめです。リビングの一部はタイル張りの土間空間にしています。観葉植物を置いたり、ちょっと濡れたものを干しておいたり、けっこう使い勝手がいいですよ。

次は、ユーティリティをご案内します。お施主さまの好みのデザインやテイストを取り入れやすいのが、この洗面台まわりです！こちらのお住まいでは、キッチンで使ったのと同じ奥さんお気に入りの「ヘキサゴンタイル」を2色づかいで、壁にあしらいました。ご要望にもよりますが、ヒノケンでは洗面台はこのようなオーダーメイドの造作が人気です。洗面まわりは暗くてジメッとした印象になりがちですが、ミラーの上に窓を設けて外の光を採り入れているので、明るく爽やか。気持ちがいいですね。

階段を上がって、2階の廊下からリビング見下ろすと、こんな感じです。リビング土間からそのままフラットに外のウッドデッキに出ることができます。階段まわりの手すりや欄干を金属にする場合は、黒のアイアンが多いですが、Sさんの家はシルバーでまとめました。土間のタイルの色と合っていて、色調も主張しすぎず、空間と馴染みやすいです。木、金属、タイルといった異素材を上手に組み合わせると、空間の魅力度がぐっと増しますね。

吹き抜けに沿うように、2階の廊下がまっすぐに伸びていますが、その廊下沿いには子ども室が2部屋あります。廊下は広くて、通路にするだけではもったいない！ということで、物干しスペースにも使えるよう、天井には物干し金物を取り付けました。家がコンパクトだったとしても、用途を兼ねることで暮らしやすさは補えます。

さあ、少し外へ出てみましょう。Sさんの家は玄関からL字に広いウッドデッキを設けています。ご覧のとおり、かなりゆったりとした設計で「お子さんたちを広い場所で自由に遊ばせたい」というご夫妻の希望を叶えています。このウッドデッキは、お子さんたちの朝食の場としても活用されているそうですよ。

夕暮れ時に見ると、黒ガルバリウム鋼板の外壁に、家の明かりに照らし出された現しの構造材が浮かび上がって、昼間に見るのとはまたひと味違った個性が垣間見えます。夏は、広いウッドデッキで夕涼みや手持ち花火を楽しむのもいいですね。

アウトドア派のSさんご家族は、休日には広いお庭でBBQを楽しむことも。周辺環境的に人目を気にせず、のびのび過ごせて気持ちよさそうです！