開放感とプライバシーを両立した
ホームサウナのある二世帯住宅
仙台市 Yさま邸
仙台市内の住宅地に立つYさん宅は、淡いグレーの塗り壁に玄関まわりのレッドシダーが映えるお住まいです。Yさんご夫妻は、築40年以上のご実家を建て替えてお母さまと暮らす二世帯住宅をご希望されました。そこで、1階にお母さまが暮らすLDKや寝室を、2階にご夫婦とお子さん2人の居住スペースを配置したプランをご提案しました。玄関と洗面脱衣室、浴室のみを共用とし、それ以外を分けることで、お互いの気配を感じながらも、プライバシーを保つことのできる空間を目指したのです。
もう一つ、大きな懸案事項となったのが採光です。隣家が迫る住宅密集地であるため、いかにして陽光を採り入れるかがプランニングのポイントとなりました。ヒノケンでは、南東に庭を設け、それを囲むように建物をⅬ字にレイアウトすることで、この問題を解決。庭を介してたっぷりと自然光が射し込む明るいLDKを実現しました。
最近、ヒノケンへご依頼いただくお客さまは、ホームサウナをご要望される方が増えていますが、実はYさん宅は当社が初めてホームサウナを施工したお宅でもあります。浴室との動線に配慮した約1.5帖のサウナルームには、スウェーデン・ティーロ社のドライサウナを設置。リラックスしてサウナタイムを楽しんでいただけるよう、内側には香り豊かなヒノキを張り巡らせました。
Yさんご家族とお母さま、それぞれが程よい距離感を保ちながら暮らす、明るく開放的な二世帯住宅。サウナも大変気に入っていただき、当社としても今後のサウナ施工に自信を持つことができた一軒となりました。
外観はシンプルな四角いフォルム。敷地が限られているため、ガレージを建物と一体化させることで2階の広さを確保。また道路側は極力窓をなくし、プライバシーに配慮した
ゆとりの広さで使いやすい玄関には、大容量のシューズクロークを併設。ホールの隣には、ガレージへと通じる外部収納がある
玄関に入ると、目の前に2階への階段。正面奥の扉の向こうが、お母さんの居住空間となっている
1階のお母さんの部屋。居間とキッチンの間には、造作した収納付きの間仕切り棚を設け、空間を緩やかに仕切っている
洗面脱衣室の奥には、奥さんの希望で取り入れたサウナルーム
約1.5帖のサウナルームは二人で入っても余裕の広さ。壁に張ったヒノキの香りが心地よい
その日の気分や体調に合わせてアロマオイルで香りを変えながら、サウナライフを楽しんでいるそう
サウナでかいた汗をすぐに流せるよう、サウナルームと近距離にレイアウトしたバスルーム
家族団らんの場であるLDK。リビングはご主人の希望で畳敷きに。朝食はダイニングテーブルで、夕食は畳に座って食べているそう。「以前は2階建ての家に住んでいましたが、今はワンフロアに家族4人。家族の距離が縮まりました」とご主人
バルコニーへと続く大開口から陽光が射し込み、明るさは十分。パネルヒーターの輻射熱が高断熱・高気密仕様の空間を効率よく暖める
対面キッチンには、ビビッドなオレンジ色の壁が印象的な大容量の背面収納を設けた。扉を閉めればLDKをすっきりと見せられる
2方向から出入りできるバルコニー。たっぷりの広さで、洗濯物や布団も干しやすい
扉で2部屋に仕切れる子ども部屋。エアコンは2つの部屋をまたぐように設置し、壁の一部を開けて1台で2部屋の暖冷房をまかなえるように工夫した
DATA
竣工年:2019年
坪数:約53坪
工法:木造2階建て・在来工法
住宅性能:UA値 0.45
暖房機器:パネルヒーター